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 【 ビタミンA(Vitamin A)  】 ◆ビタミンA(Vitamin A) とはビタミンA(Vitamin A) とは、
・レチノール (Retinol、ビタミンAアルコールとも呼ばれる)、
・レチナール (Retinal、ビタミンAアルデヒドとも) 、
・レチノイン酸 (Retinoic Acid、ビタミンA酸とも)(これらをビタミンA1と呼ぶ) 
およびこれらの3-デヒドロ体(ビタミンA2と呼ぶ)と、その誘導体の総称。
化学的にはレチノイドと呼ばれる。
ヒト血液中のビタミンAは、血中濃度は通常0.5μg/ml程度で、0.3μg/mlを切るとビタミンA欠乏症状を呈する。
またβ-カロチンは、体内で、小腸の吸収上皮細胞(あるいは肝臓、腎臓)において分解されてビタミン A になる。
レチノイドの名前が網膜 (retina) に由来するように、網膜細胞の保護に用いられ、欠乏すると夜盲症などの症状を生じる。
また、DNAの遺伝子情報の制御にも用いられる。 ◆ビタミンA(Vitamin A) の特徴・水に不溶。 
・酸化を受けやすい。 
・乾燥、高温で壊れる。 
・アルカリ条件下では比較的安定 
・ビタミンEなどの抗酸化剤共存下では安定度を増す。 ◆ビタミンA(Vitamin A) の一日の所要量0〜1歳 1,000 〜 1,300IU 
1〜5歳 1,000 〜 1,500IU 
6〜8歳 1,200IU 
9〜14歳 1,500IU 
成人男子 2,000IU 
成人女子 1,800IU 
授乳婦 3,200IU 
許容上限摂取量 成人で5,000IU 
100,000IU 以上の摂取では過剰障害を起こすことがある。 ◆ビタミンA(Vitamin A) を多く含む食品(表記は100gあたり)バター 有塩バターで1,600IU 
牛乳 120IU 
チーズ プロセスチーズで850IU 
卵 鶏卵で460IU 
強化マーガリン ソフトタイプのJIS上級マーガリンで5,500IU  
緑黄色野菜 例として、ほうれん草生葉で、2,100IU 
レバー 豚レバーで39,000IU 
うなぎ 蒲焼で4,500IU 
日本人におけるビタミンAの供給源の構成は、緑黄色野菜50%、肉類15%、魚介・乳類10%、卵類10%。 ◆ビタミンA(Vitamin A) 摂取時の注意・色の濃い野菜、例えば、人参、ピーマン、ほうれん草、かぼちゃを取る。
・ビタミンAは油脂に溶ける性質があるため、油脂を利用して調理したほうが摂取の効率がよい。
・高温において酸化・分解を受けやすいため、短時間で調理でき、油脂を利用するバター炒めは良い調理法。
・現在日本では、通常の食生活を送る限り不足になることはあまりないが、授乳婦におては所要量が大幅に増えるため注意が必要。
・通常の食事で過剰になることも少ないが、ビタミン剤や外洋魚の肝臓による過剰摂取に注意すること。ビタミンAには過剰摂取による食中毒がある。なお、β-カロチンには過剰摂取による障害がない。
食中毒症状
イシナギ、サメ、マグロ類などの南方魚や鯨の肝臓を食べ過ぎると食中毒として起きる。
中毒症状は食べた後30分〜12時間であるが、ほとんどは短時間でおきる。
まず、激しい頭痛がある。嘔吐や発熱を呈すこともある。これは早く回復する。 
次に、1〜6日後に顔面の皮膚が、はがれ落ち、手足、全身に広がる。 
1月ぐらいで全身の皮膚がはがれる。 ◆ビタミンA(Vitamin A) が欠乏すると・乾燥眼炎 
・感染に対する抵抗力の低下 
・成長不良 
・骨・歯の発育不良と変形 
・皮膚や粘膜の角質化 
・皮膚の異常乾燥、色素沈着。 
・性腺の変性退行 
・奇形の発生 ◆ビタミンA(Vitamin A) を過剰にとると・脳圧亢進 
・四肢の痛み 
・肝機能障害 
・激しい頭痛(おもに後頭部) 
・疲労感
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