【ビタミンC (Vitamin C) 】
◆ビタミンC (Vitamin C)とは
ビタミンC (Vitamin C) とは、アスコルビン酸(C6H10O6)のうち特にL型の光学異性体の方を指す。
水溶性ビタミンであり、生体の活動においてさまざまな局面で重要な役割を果たしている。
人間は、アスコルビン酸を生体内で合成できないために、その必要量をすべて食事などによって外部から摂取する必要がある。
・ビタミンCは壊血病の予防の他、鉄分の吸収の促進、傷の治癒にも利用される。
・風邪やインフルエンザ、その他の感染症に対して薬と併用される。
その理由としては、これらのストレスや治癒に際してはアスコルビン酸の要求量が増大するからというものである。
・ビタミンCは強い抗酸化作用を持つため、食品に酸化防止剤として添加される場合がある。
・ビタミンCは生体内で、アミノ酸の生合成に利用される他、副腎からのホルモンの分泌にも使われる。
・結合組織でのコラーゲンの生成される過程でもビタミンCを必要とする。
コラーゲンは、組織を形作り、肉体に適度の硬さと柔軟性を与えている。
ビタミンC不足によって発症する壊血病の症状は、コラーゲンの同化が進まないためなどによる(尚、コラーゲン合成には鉄も必要)。
以下のような組織にはコラーゲンが多い。
皮膚、粘膜 、歯、骨、
・ビタミンCは骨代謝、特に骨の有機成分の代謝にとって非常に重要なビタミンであるといえる。
◆ビタミンC (Vitamin C)の一日の所要量
いくつかの機関の推奨によれば、一日あたり50-150mgの摂取が望ましいとされている。
◆ビタミンC (Vitamin C)を多く含む食品
柑橘類(レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ)
アセロラ
キウイフルーツ
トマト
グァバ
パパイヤ
ブロッコリー
芽キャベツ
ブラックベリー
イチゴ
カリフラワー
ほうれん草
マスクメロン
ブルーベリー
◆ビタミンC (Vitamin C)摂取時の注意
体内に蓄積できないので、数回に分けてとる。
また、タバコを吸う人は、所要量よりは多くとることが望ましいとされる。
◆ビタミンC (Vitamin C)が欠乏すると
壊血病
また、ビタミン欠乏症の兆候として、以下のような症状が出る。
歯のぐらつき
皮膚からの出血
血管の脆弱化
傷が治りにくい
免疫機能の低下
軽度の貧血
◆ビタミンC (Vitamin C)を過剰にとると
余剰のビタミンCは一般的には尿中に排出されるが、大量に摂取すると(数千mg)下痢を起こす可能性がある。
【 サプリメントの基礎◆ビタミン・ミネラルガイド 】サイトTOPに戻る |