【ビタミンB2 】
◆ビタミンB2とは
ビタミンB2 (Vitamin B2) は、リボフラビン (Riboflavin) とも呼ばれ、ビタミンの中で水溶性ビタミンに分類される生理活性物質である。
かつては成長因子 (growth factor) として知られていたことからビタミンGと呼ばれたこともある。
生体内においては脂肪、炭水化物および蛋白質の代謝や呼吸、赤血球の形成、抗体の生産、正常な発育に必要とされる。
甲状腺の正常な活性の維持や、皮膚、爪あるいは頭髪をはじめ体全体の正常な健康状態の維持に不可欠であり、不足すると舌炎や皮膚炎などの症状を生じる。
ビタミンB2 (リボフラビン)は、白内障を含む多くの眼の疾患の予防や治療に役立ち、眼の充血、乾燥、かゆみ、眼精疲労といった症状を改善することもある。
乳、卵白、ホウレンソウに多く含有される。
◆ビタミンB2の特徴
水溶液は黄色
水に可溶。
アルコールに微溶。エーテルに不溶。
◆ビタミンB2の一日の所要量
成人男子 1.2mg
成人女性 1.0mg
加えて、摂取エネルギー1,000kcalに対し0.4mg必要とされる。
◆ビタミンB2を多く含む食品
乾燥酵母 3.7mg
卵 0.43mg
レバー 3mg(牛)、3.6mg(豚)
獣鳥鯨肉 0.15-0.2mg(牛)、0.2-0.25mg(豚)
脱脂粉乳 1.6mg
干し椎茸
アーモンド
ドジョウ
小麦胚芽
糸引き納豆
いわし丸干し
緑黄色野菜
◆ビタミンB2摂取時の注意
熱に安定ではあるが、光やアルカリにより分解される。
水に対し少し溶ける。
アルカリ条件下での加熱に弱いので重曹処理の際は注意を要する。
また、光存在下でも不安定なため、保存の際には冷暗所を選ぶなどの注意が必要。
◆ビタミンB2が欠乏すると
成長の停止
口角炎
角膜炎
舌炎
咽頭痛
皮膚炎(脂漏性)
シビ・ガッチャキ症
◆ビタミンB2を過剰にとると
過剰分は尿中に排泄されるため、過剰障害は発生しない。
一日の必要量の数百倍を長期間投与しても無害である。
過剰に摂取したあとは尿が蛍光黄色になる。
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